BBQの割り勘が居酒屋より面倒な3つの理由
居酒屋なら伝票が1枚で、その場で割って終わりです。BBQやキャンプはそうはいきません。面倒になる理由は3つです。
この記事の要点(先に結論)
- 立て替えは買う場所と時期ごとにバラバラに発生する。場所代は予約した人、炭や網は買い置きした人、肉は前日の買い出し担当
- 差をつけるのはお酒だけ。比率は飲む人の割合で「飲まない1:飲む1.4」か「飲まない0.7:飲む1」
- 集めるのは最初。人数が多いなら予備費を上乗せして集め、余りは二次会か次回へ
1つ目は、払う人が最初からバラバラなこと。場所代は予約した人がカードで払い、炭や紙皿は買い置きしていた人が出し、肉と野菜は前日に買い出しに行った人が払う。居酒屋と違って、払った人が3人も4人もいる状態から精算が始まります。
2つ目は、お酒です。飲まない人に酒代まで均等に負担させると不満が残ります。
3つ目は、最後がバタバタすること。食べ終わると片付けと撤収が始まり、お金を集める余裕がありません。居酒屋のようにレジ前で払う瞬間がないので、集めるタイミングを決めておかないと回収が面倒になります。
立て替えは「買う場所」ごとに発生する
| 買う場所 | 何を | いつ | 払うのは |
|---|---|---|---|
| 予約(BBQ場・キャンプ場) | サイト利用料・器材レンタル | 数週間前 | 予約した人 |
| ホームセンター・ネット | 炭・着火剤・網・紙皿・トング | 買い置きできるので早めに | 持っている人・買いに行ける人 |
| スーパー・酒屋 | 肉・野菜・お酒 | 直前(前日〜当日朝) | 買い出し担当 |
| コンビニ | 氷・足りなくなったもの | 当日その場 | 近くに走った人 |
買い置きできるものは早めに誰かが揃え、鮮度が要るものは直前に買う。だから払う人と時期が自然に分かれます。これはBBQの普通の姿で、問題は「誰が何を払ったか」が集合時点で幹事の手元に揃っているかどうかです。集合前に「誰が・どこで・いくら」をLINEで報告してもらうだけで、精算の半分は終わります。
分け方は単純です。場所代・器材・炭・食材はすべて参加人数で均等。差をつけるのはお酒だけです。
お酒の比率は、飲む人の割合で決める
お酒のやり方は2つあります。
- お酒が別のレシートなら、その支払いの対象者を飲む人だけにする。いちばん分かりやすい
- 食材とお酒が同じレシートなら、比率で割る
比率は、その会の雰囲気で決めます。
| 飲む人の割合 | 比率 | 意味 |
|---|---|---|
| 半分くらい | 飲まない1.0:飲む1.4 | 飲まない人が基準。飲んだ人が飲んだ分を上乗せする |
| 9割くらい | 飲まない0.7:飲む1.0 | 飲む人が基準。飲まない少数を割り引く |
数字としては同じ比率ですが、どちらを「普通」に置くかで受け取り方が変わります。飲む人が大半の会で「飲む人は1.4倍」と言うと全員が割増に見えて角が立つ。その場合は飲まない人を0.7に下げる言い方のほうが自然です。比率の考え方と6つのパターンは飲む人と飲まない人が混在する飲み会の会費にまとめています。
遅刻や途中参加は、時間を測って比率にするより「遅れてきたから半分でいいよ」とその場の空気で決めるのが実態です。
貸し借りを相殺してから集める
払った人が複数いるとき、いちばん手間なのは割る計算ではなく「誰が誰に払うか」です。
6人のBBQで、場所代9,000円をAが予約時に、肉・野菜・お酒24,000円をBが前日に、炭と氷3,000円をCが払ったとします。合計36,000円、1人6,000円です(お酒の傾斜は省いています)。
| 立て替えた額 | 負担する額 | 差し引き | |
|---|---|---|---|
| A(場所代) | 9,000円 | 6,000円 | +3,000円 受け取る |
| B(肉・野菜・お酒) | 24,000円 | 6,000円 | +18,000円 受け取る |
| C(炭・氷) | 3,000円 | 6,000円 | −3,000円 払う |
| D・E・F | 0円 | 6,000円 | −6,000円ずつ払う |
素直にやると「DはAに1,500円、Bに4,000円、Cに500円…」と全員が3人に送金することになり、送金は十数回に膨らみます。差し引きで考えれば、D・E・FがBに6,000円ずつ、CがAに3,000円の4回で終わります。この差し引きを頭の中でやるのは無理なので、立て替えた額と払った人を入力すれば送金の最短ルートを出してくれる割り勘アプリを使います。
集めるのは最初。人数が多いなら予備費を上乗せする
場所代も買い出しも、集合した時点で金額は揃っています。最後は片付けでバタバタして集めるどころではないので、火を起こす前に立て替え額を入力して精算URLを送り、その場で送金してもらうのが基本です。集合前に「誰が・いくら」の報告が揃っていれば、当日やることは入力してURLを送るだけ。30秒で終わります。
問題は当日の追加買い出しです。「肉が足りない」「氷を買い足す」が起きると、最初に集めた分では足りません。
- 少人数なら、食べ終わった頃に追加分まで入れて1回で集めても回ります
- 人数が多いなら、最初に集めるときに1人数百円の予備費を上乗せしておく。追加買い出しはそこから出し、余ったら二次会に充てるか、定例の集まりなら次回に繰り越す
人数が多いほど「あとでもう1回集める」のコストが大きいので、予備費で先回りするほうが楽です。
手ぶらBBQ(ケータリング)は「定額だから簡単」ではない
食材も器材も撤収も業者に任せる手ぶらBBQは準備が楽ですが、精算は別です。気をつける点は3つです。
飲む人と飲まない人を予約時に分ける。 多くのサービスはアルコール飲み放題とソフトドリンクのプランを別に選べます。参加確認のときに「アルコールにするか、ソフトドリンクにするか」を一緒に聞いておけば、飲まない人と運転手の会費は自動的に分かれます。
定額分は事前に集め、追加分だけ当日。 ケータリング代は予約時点で確定しているので、参加確定後に前日までの振込やコード決済で集められます。確定しないのは当日の追加食材や持ち込みの飲み物だけです。
キャンセルが出そうなら、少し少なめに予約する。 食材が人数分で用意されるため、「10人を8人に」でも2人分のキャンセル料がかかるサービスがあります。人数が読めない会は少なめに予約し、当日増えた分は焼きそばやフランクフルトのような単価の安い追加食材で補うのがコツです。予約時にキャンセル規定を確認しておいてください。
子供がいる家族BBQは、比率が変わる
子連れの家族BBQは「子供をいくらにするか」が最大の論点で、飲まない大人を1.0にした比率で決めます。家族BBQの割り勘、子供はいくら?で別に扱っています。
決めるのは3つだけ
- 誰が何を払ったか: 集合前にLINEで報告してもらう
- お酒の比率: 飲む人が半分なら1:1.4、9割なら0.7:1
- 集めるタイミング: 最初。人数が多いなら予備費を上乗せ
この3つを集合前に一言流しておけば、当日は立て替え額を入力してURLを送るだけ。火を起こす前の30秒で精算は終わります。割り勘トラブルの型と会計前の一言は割り勘で揉める理由は4つだけにもまとめています。
