最初の割り勘は簡単。問題は「その後の半年間」
友人たちと始めるシェア畑。最初の数万円の契約料の割り勘はスムーズに終わります。
しかし、本当に恐ろしいのは作業が始まってからです。「トマトの苗が足りない」「肥料を買っておくね」と、畑に通うたびに発生する数百円〜数千円の細々とした資材の立て替え。これが地獄の始まりです。
「後でまとめて精算しよう」が友情を蝕む
マメに畑に通う人(世話焼きな人)ほど、こうした「チリツモ出費」を多く負担することになります。「たかが数百円だから」と言い出しづらく、泥だらけのレシートは財布の奥底に消えていきます。
半年後、秋の収穫祭で「そろそろ半年分の精算をしようか」という声が上がった時、明確な記録は残っていません。結局、一番多く買い出しに行ってくれた世話焼きな人が「まあいいよ、大した額じゃないし」と笑顔で自腹を切ることになります。
しかし内心では「なんで私だけがこんなに損してるんだろう」という強烈な不満(善意の搾取)が残り、来年の契約更新はなくなるでしょう。
絶対ルール:「少額でも絶対に記録する」という事前の合意
大人の趣味をギスギスさせないための誠実なアプローチは、畑の契約日に「どれだけ少額の軍手や肥料でも、必ず共有の帳簿に記録する」というルールを全員で合意することです。
「たかが数百円で請求するなんてケチくさい」という同調圧力を、初日に破壊しておくことが幹事の重要な役割です。
泥だらけのレシートは捨て、クラウドに記録する
紙のレシートを半年間保管するのは不可能です。ここで「グループ精算ツール(割り勘アプリ)」を活用します。
- 畑の契約日に精算用URLを発行し、LINEグループのノートに固定します。
- メンバーが資材を買ったら、帰りの車の中で「5/10 肥料代 2,500円(Aさん立替)」とスマホから入力し、レシートはその場で捨てます。
- 半年後の収穫祭で、幹事が「精算結果を見る」ボタンを押します。
システムが半年分の細かな立替記録をすべて合算・相殺し、「一番多く立て替えてくれたAさんに対し、BさんとCさんが3,000円ずつPayPayで送金する」という1円の狂いもない結果を提示します。
曖昧な記憶も気まずい空気も排除し、純粋に収穫の喜びだけを分かち合いましょう。